相場心理
・相場心理のことはセンチメントともいいます。

センチメントは相場の値動きに大きな影響を及ぼします。例えば悪材料が出たにもかかわらず短期的な値下がりの後に上昇を始めたならば、それはセンチメントによる上昇です。内容がほぼ同じ材料でも、上昇材料になったり下落材料になったりと違う動きを見せるのは、センチメントの影響なのです。 このため、相場を判断するにはファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、そしてセンチメントを考える必要があるのです(ただし、その時々の状況に応じてバランスは変化します)。
センチメントの影響の具体例はいつでも見る事ができます。下降トレンドが形成されており、相場が下がって行ったならば、投資家たちは損失の拡大を防ぐ為に売りに入ります。そして売りが売りを呼んで大きな下げ相場となりますが、底を突けば一転して上昇を開始します。この一転する瞬間の急落のピークの事をセリングクライマックスといいます。セリングクライマックスでは損失に対する恐怖に駆られた人々と、それをチャンスとして買う側が創り出すものです。 相場では、約定している以上はどのような状況であっても売りと買いの数は同じになっています。したがって、売りのクライマックスは買いのクライマックスでもあるといえます。
さて、為替市場では、相場が急落するとき
・急落している相場に乗じて新規に売りポジションを取る投資家も多くいます。
そのため下落が加速するのです。新規の売りポジションは短期のポジションで、すぐに買い戻すこととなります。このときに買い戻す数は売った数と同数であるため、底に到達したという判断ができた時点で大量の買い戻しが行われます。だからこそ、相場は勢いよく反転するのです。このことを「反発力がある」と表現します。 セリングクライマックスでの売買は、大きく売られているタイミングで瓜に入り、買戻しに入った時点で買いに入る為、比較的安全性の高い取引となります。まさに底値の状態を狙う事も可能ですが、反転して上昇を開始したタイミングに入ってから買い戻しても十分に利益を取る事ができます。
セリングクライマックスでは多くの人が恐怖のために売りに入り、最悪の場合には底値で手放す事となります。セリングクライマックスで損をするのではなく、底値で買う側になりたいものです。 近年見られたセンチメントの代表的なものは、2011年の東日本大震災のときです。非常に大きな天災であったため、材料としては間違いなく円安材料でした。しかし実際の相場では、震災の報道直後には多少円安に向かったものの、次第に円高の流れができ、1週間後には大きな円高となりました。その後は結局大きな円安になるものの、このような流れができたのはレパトリエーションという現象によるものです。
レパトリエーションとは、なにか大きな出来事があったとき、外貨の資産を本国に引き上げる事によって自国ン通貨が高くなる現象の事です。東日本大震災のときには、保険会社が保険金支払いのために急に大金を準備する必要があるため、海外の資産を日本に引き上げるだろうという予測から円高が起こったのでした。 つまり、レパトリエーションそのものの影響でおこったのではなく、レパトリエーションが行われるだろうというセンチメントから起こった円高です。その証拠に、レパトリエーションが起こらないということがわかると、大きく円安へと動いていきました。 レパトリエーションはFXだからこそ起こる動きです。何らかの大きな事件の後には、予測と反対方向に動く事があることは覚えておくといいでしょう。

■損切り幅の目安(要約)= FXでは「損小利大」が大原則であり、ストップロスを確実に使っていくことで損失をできるだけ少なくして行く事の大切さは常々語られているところです。しかし、ストップロスが大切とは言っても、いったいどのように、どのくらいの幅でストップロスをかけていけばいいのか、なれないうちには疑問に思うところでしょう。 ストップロスの幅の目安は、レバレッジを何倍でかけるかによって変わってきます。レバレッジが高いときには、損失率が100%に達して強制ロスカットとなってしまうことが多くなる為、ロスカットの幅はレバレッジの倍数が高くなるにつれて狭く設定して行く事が大切になります。 ここでは具体的な計算と共に、ロスカット幅の目安を見ていきます。

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