【勝率８０％以上のFX講座】日本の季節要因（１）　FX初心者向け

この外貨需要は無視できないものです。日本における海外旅行が増える時期はゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始となります。海外旅行に現金を持っていくならば旅行前に、カードを使うならば旅行の後に、円を売って外貨を買う必要があります。そのため円安が進みやすくなります。 このような個人の旅行における個人の外貨取引はそれほど大きな影響力を持っていないように見えるかもしれません。たしかに一個人の一件の取引を見れば無視できるほど小さなものです。しかし、海外旅行者全体で考えれば、その大きさは決して無視できないものです。 例えば、ある時期に50万人が海外旅行に出たと仮定し、一人当たり20万円を外貨に替えたとすれば50万人で計1000億円もの円が売られることとなるのです。一般的に1000億円も円が売られたならば、1円くらいの円安は起こす事でしょう。

以上のように、季節によって定型的に変動する外貨の需要と供給の多寡は、相場を直接動かすほどの影響力を持っている場合があるのです。また、季節要因によっては相場に直接的な影響を及ぼさない程度のものもありますが、それらも地下水的な流れをなして相場の方向性に影響を確実に与えているものです。だからこそ季節要因は無視できないものなのです。 上記の季節要因は個人に対しての話しになりますが、ごく身近なものが相場を動かしているという事が分る事と思います。自分の身辺を見渡してみて、季節要因となりそうなものが無いか探してみるのも相場観を養う上でいい訓練になるでしょう。