経済指標を知ろう(5)
・小売売上高

重要度・・・やや大
発表日・・・毎月中旬
発表機関・・・商務省センサス局
小売売上高は小売業における売上に関する指標であり、個人消費の動向を見る為に用いられます。耐久財と非耐久財とに分けて発表され、比率の大きな自動車部門を除外した部分が重要視されます。 米国のGDPの6~7割は個人消費が占めているため、小売売上高を把握する事によって個人消費全体のトレンドを把握する事ができ、注目度と重要度は非常に高い指標です。経済指標の中でも最も重要な類に入る指標であるため、市場に与える影響も大きなものです。発表後に相場に変動があったときには上手く乗れるようにしましょう。
ポイント
種類
・個人所得・個人支出
重要度・・・やや小
発表日・・・GDP発表の翌日
発表機関・・・商務省経済分析局
この指標は、個人の手取り所得が分る指標であり、社会保険料を控除した後に個人が実際に受け取った所得を表します。所得が増えると消費も増える傾向にあるため、注目されています。 個人支出は、個人支出(PCE)デフレーター=(名目PCE÷実質PCE)×100という計算式で算出されています。価格の変わりやすい食料品とエネルギーは除外した「個人支出コアデフレーター」が重要視されています。 最近では市場にあまり影響を与える事が無いため、この指標を基にして取引をするのは難しいといえます。複数の指標と組み合わせて考える事で効果が表れることでしょう。
・GDP(国内総生産)
重要度・・・大
発表日・・・毎月下旬
発表機関・・・商務省経済分析局
GDPは、米国内で新たに生産された財やサービスの付加価値の総額であり、経済成長や景気動向の総合的判断に用いられる指標です。GDPによって、中長期的な景気の動向がつかみやすくなります。 数値としては四半期ごとの発表となっているものの、速報値に1ヶ月、改定値に1ヶ月、確定値に1ヶ月の発表をするため、都合上3回の発表となり、毎月発表される事となります。つまり、第1四半期では4月に速報値が発表され、5月に改定値が発表され、6月に確定値が発表されます。続いて第2四半期では7月に速報値が発表され、8月に改定値が発表され、9月に確定値が発表されます。第3四半期では10月に速報値が発表され、11月に改定値が発表され、12月に確定値が発表されます。そして第4四半期では1月に速報値が発表され、2月に改定値が発表され、3月に確定値が発表されるといった塩梅となっています。
速報値によって影響が大きいのは勿論の事ですが、改定値と確定値も発表時には相当のインパクトを持っており、影響は大きいものです。指標を構成する個人消費やGDPデフレーターも同様に注目の対象となります。 GDP発表を構成する主要な項目は、実質GDP、名目GDP、個人消費、設備投資、住宅投資、在庫投資、政府支出等となります。ちなみに名目GDPというのは経済活動水準を市場価格で評価したものであり、実質GDPというのは名目GDPから物価変動の影響を除外したもののことを言います。 米国のGDP発表は他の国より1ヶ月早くなっています。変動は小さく動向が読み取りやすい為、人気の指標となっています。重要度は非常に高く、市場への影響も高いです。 改定値と確定値にも注目すべきは当然のことながら、四半期ごとの速報値には特に注目しておきたいものです。

■経済指標を知ろう(6)(要約)= 消費者信頼感指数は、個人消費の動向を把握するための指標です。務座杭に選ばれた5000人の消費者を対象としてアンケートを行うため、注目度と重要度は相場のテーマによって変わってくるものの、信頼性の高い指標となっています。 ミシガン大消費者信頼感指数はミシガン大学の行うアンケート結果により、景気先行指数として用いられる指標です。消費者信頼感指数に比べて、調査の対象者は1/10くらいに落ちる為、安定感に不安はあるものの、速報値の影響力は軽視できません。 貿易収支は経常収支の悪化度を満つための指標であり、ムラがあるものの市場への影響はそれなりに高くなっています。 対米証券投資は海外から米国の証券への投資額を示すもので、米国の貿易赤字や経常赤字をファイナンスで着ているかどうかを判断する上で重要な指標です。

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