【勝率８０％以上のFX講座】為替の変動要因とは　FX初心者向け

○金利の変動＝ 各国政府は、毎月政策金利を発表します。そのとき、金利が維持される場合もあれば、高くなる事もあれば、安くなる事もあります。一般に、金利が高くなったときには通貨は上昇し、金利が低くなったときには通貨は下落する傾向があります。政策金利が発表されるときには見逃さないようにして、金利が変動したときに的確に売買できるようにしましょう。

○要人の発言＝ 要人とは各国政府の財務相や、中央銀行幹部のことを指します。これらの人物の発言一つで為替が大きく変わる可能性があります。変動にもっとも影響を与えるスリートップはFRB議長のバーナンキ、ECB総裁のトリシェ、日銀総裁の白川方明の3人です。最低限この3人は覚えておく必要があります。 この3人をマークしてなお余力のある人、勝率を上げたい人は、アメリカの財務長官や各国の財務次官、金融関係高官の発言にも注目するようにしましょう。

○経済指標＝ 経済指標とは、各国のGDPや貿易収支などのデータの事であり、毎日のようにどこかの国で発表されています。経済指標に対しては、あらかじめ市場予想があり、それよりもよかったか、あるいは悪かったかで為替が変動します。たとえ前年に比べてよくなかったとしても、市場予想よりもよかったならば「良い」という判断となります。経済指標の発表を受ける際には、必ず事前に市場予想をチェックしておきましょう。 経済指標で最も注目すべきは、世界経済の中心たるアメリカです。アメリカの経済指標発表は、夏時間では日本時間の21：30と23：00、冬時間では日本時間の22：30と24：00に発表される事が多いので、逃す事のないようにしましょう。

○戦争やテロ＝ 戦争やテロが起きた場合、その国の経済活動は停滞あるいは後退する恐れがあります。そのため、その国の通貨は下落しやすくなります。また、その友好国の通貨も下落しやすくなります。

○株価の変動＝ 株価の変動も為替変動の大きな要因となります。米国株式市場には注目しておくべきです。 これらの変動要因が複雑に絡み合った実例を紹介しましょう。 2007年に、アメリカではサブプライムローン問題を受けてバブルが崩壊し、投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻し、金融不安が強まりました。これによって米国株式市場ではリスク回避の動向を一気に加速させました。リスク回避の動向が強まった事によって、円に資金が逃避し、ドル売り・円買いの流れが起きました。 これが金融不安によって為替が変動するまでの流れです。このように、複数の変動要因を経ながら為替変動にいたることもよくあるので、何か世界で大きな事件が起こった場合には、「Aという事象が起こったらBという事象が起こるだろう。Bという事象が起こったら、さらにCという事象が起こるだろう。Cという事象が起こったら、為替が変動するだろう」というように予想を立ててみるといいかも知れません。