これからFXをやってみようと思い至り投機の世界に入る際、皆一様に懸念することが「経済について疎い状態のままで大丈夫なのか?」といったものだ。この金融経済の世界を形作っている人間は、大学で経済学を専攻していたり立派なキャリアを積み重ねている人間なので、わからない人にとっては大きな心配点だろう。
この疑念に関しての答えとしては、「あれば有利だけど無くても大丈夫」だ。
2015~2016年のデータでは日本国民の約2%が1憶円以上に資産を持っている富裕層であることが判明した事を鑑みて欲しい。我が国には経済に強い人間がたった2%しかいないのだろうか?よく考えればわかると思うが、もちろんそうじゃない。
経済に詳しいからといって多くの資産を持てるわけではない。FXなどのトレード、株式や不動産などの投資、どちらにしても経済についての勉強は必要だが、資産を増やしていくにはそれとは別なものが必要になってくる。その最も肝心なこととは投資家やトレーダーとしての能力を高める勉強と訓練だ。
広範な経済学よりも専門的な知識を学ぼう
金融の世界にいる一般的な人間たちは大学で経済を学び、就職してからキャリアと同時に知識もさらに積み重ねていくので、まったく縁が無かった我々からすれば非常に多くの知識を持っている。仮に彼らが現職のままであれば、我々が後追いで追いかけても追い付くのが精一杯、追い越すのは並大抵のことではない。
しかし先ほども申し上げた通り、知識がある彼らが全て富裕層になるわけではない。金融業界の人間たちの標準的な収入や資産はそれ以外の業界と比べれば高い方ではあるが、それでも中には貧困に陥っている者すらもいる。
ではなぜ圧倒的格差がつかないのだろうか。それは広範な経済学を習得したからといって投資に役立つとは限らないからだ。こういってしまうと勉強する気を削いでしまうかもしれないが、何なら専門的な投資学ですら役に立たない物の方が多い。
それでも資産を大きくするのが目的ならば広範な経済学よりも投資学の方が圧倒的に役立つ。経済の仕組みがわかるから資産を増やせるのではない。どうやったら儲かるかがわかるから資産を増やせるのだ。
そして投資学の勉強はあくまで可能性を増やすだけのものである。実際に増やせるかどうかは投資家の行動次第で決まる。つまり資産を大きくしたいのならば、経済学ではなく投資学を学び、可能性を実際のモノにできる能力を獲得する、この二つが必要なのである。
投資学、FXの勉強はどうすればいい?
一般的な経済学は非常に広範だが、投資学はそれよりもグッと範囲が狭くなる。といっても投資学も十二分に広く、これを収め切ろうと思えば膨大な時間を要する。だから雑学的に投資を学んでいくのではなく、自分が投資する対象への知識にフォーカスを当てて勉強していく必要がある。
株式なら株式、不動産なら不動産、商品なら商品、そして今回の場合はFXなのでFXに絞って勉強すれば更に範囲を狭めて深い勉強をすることが可能だ。金融界にいる巨人でも株式しかできない、債券しかできない、不動産しか知らない、そういった人物は多い。これは対象を限定して一つの分野を深く学ぶメリットを証明している。
つまりFXで成功するためにはFX専門の勉強から手を付ければ良い。基本的な取引方法、市場の仕組み、通貨の概念、実需、などの基礎に当たる部分だ。そこさえ押さえてしまえば後は自分が取引する通貨や国の勉強に移行すれば良い。
国特有の経済形態、政治勢力などファンダメンタルズを1から10まで理解することは難しいが、大まかにでも分かっていればトレンドも掴めてくるのでテクニカル分析が非常に有利になる。自分の取引対象を理解してなければテクニカル分析もできない。
テクニカル分析自体は理論さえ理解できれば十分だ。テクニカル分析で最も難しいことはその分析を機能させることなのだ。どんなことでも予測してくれるテクニカル分析はないので、可能な限り多くの情報を教えてくれるテクニカル分析を合わせて習得すれば良い。
どうだろうか。大体、FXの勉強の順序はこんな所だが出来そうだろうか?ちなみに私はこれを稼げるようになってから理解したので、もっと早く知っておきたかった。学び方を知っているの知らないとでは、成長への効率性も格段に変わってくるからだ。
トレーダーとしての訓練は経験するしかない
ここまでは程度の差こそあれ誰でも出来る。100人にやらせれば全員が大体似たような結果に落ち着くと思う。それよりも重要なのはトレーダーとしての訓練だ。いくら精度の高い分析が出来たとしても、トレーダーとしての資質が伴わなければ稼ぐことはできない。
残念ながらトレーダーとしての訓練は経験のみでしかできない。つまり勉強と調査するだけではなく、その努力の下で実際に資金を動かして損失や利益を出したりする過程で学ぶものなのである。人の体験を読んでも知識になってくれはするが、自分の経験にはならない。自分の経験は自分の脳と身体で体験してこそ得られるものなのだ。
そしてこの世界に入ってきた人間の実に8~9割がトレーダーとしての訓練を全うできず、過剰なリスクを取ったのが裏目に出て退場を余儀なくされたり、資金を守れても精神を擦り減らしてしまって心折れ消えていき、残る何割かはトレーダーとしての訓練を避けてしまう。
それもそのはずでトレーダーという仕事の神髄は全てここにある。苦痛も喜びも、希望も絶望も、全てトレーダーとしての資質を問われる場面に詰まっているのだ。ここに打ち勝つのが勝者でありプロである。苦痛を受け入れず克服できなければ仕事をしていないのと何ら変わりはない。
全ては経験を通して磨かれる。時間は掛かるだろうが恐れず、真剣に腰を据え、修行をする覚悟をしておくのが良いだろう。
基本的な勉強と厳しい訓練が出来れば勝てる
FXで勝って稼ぐには、経済への幅広い知識よりもFXに集中して学び、基礎を学んだら取引銘柄に合わせてファンダメンタルズとテクニカル分析をするのに必要なことを勉強する。経済学よりFXについての深い知識を持つのが勝つことにおいて効率的な勉強方法だ。
そして最も重要なトレーダーとしての訓練はその過程で行っていく。こちらは一定の習得に時間も掛かるし、訓練は永遠に終わらない。トレーダーの仕事は永遠に訪れる試練に立ち向かうことである。それがわかれば並の投資家よりは稼げるようになるだろう。
広範な経済全体を学ぼうとすれば永遠の時を思わせる膨大な時間を要求され、投資学全体の知識を吸収しようとすればこれまた非常に長い時間が掛かるが、FXで資産運用をするのに必要な知識は早く習得できる。重要なのはどれだけ深く学べるかだ。こればかりは情熱が関係する。だからやる気があればFXを始めるのと同時に勉強を始めるのでも遅くない。
むしろ上記の手順で学んでいくのが稼ぐまでの最短ルート、最も効率が良い勉強方法である。闇雲に学んでいっても活用できない知識は山ほどあるので、どれだけ無駄を省いて効果的で効率的に学べるかは時間に有限がある私たちには重要だ。
しつこいようだが最も重要なのはトレーダーとしての資質である。ここがダメであれば全てダメなのだ。効率的に学んで余った時間はこの訓練に多く回すようにし、トレーダーとしてのスキルを磨いていこう。さすれば勝てるトレーダーになれるはずだ。

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